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桐壷をめぐる人々 ~超訳源氏物語「桐壷」~ その三十五②

35 光源氏の元服中継 宴編–2

 

右大弁さん、左大臣にインタビュー出来そうでしょうか?

 

ああはい、ぜひともコメントを頂きたいと思います…あ、ちょうど源氏の君のもとを離れてこちらにいらっしゃいます。左大臣、左大臣!本日はおめでとうございます!少しお言葉、頂けますでしょうか?

 

え?なんや中継?ああはいはいご苦労さんです。

 

左大臣、先ほどは見事に大役を果たされましたね。

 

はあ~、ほんまに緊張しましたけど、なんとか。ホッとしております。わしも源氏の君も一世一代の晴れ姿っちゅうことでね、ほんまに無事にお役目を果たせてうれしゅう思ってます。

 

先ほどあちらで源氏の君にお声をかけておられましたが。

 

ああ~。まあ、なんちゅうか、ご苦労さんっちゅうかね、そんな労いの挨拶をね。

 

源氏の君、どのようなご様子でしたか?

 

いやもう、緊張してはるのかねえ。とにかくフレッシュで初々しいですなあ!

 

今後、左大臣とは義理の親子となられるわけですが。全力で源氏の君をバックアップすると言ったところでしょうか。

 

ははは!そうですなあ!そら親子となるからにはこの左大臣、全力で源氏の君を盛り立てて行こうと思ってます。

 

あ、すみません右大弁さん?靫負命婦です。後ろにどなたか女官…内侍さんがいらしてます。後ろです。

 

あ、はい、え?あ、内侍さん…?あ、左大臣。どうぞ。え~左大臣に何か用があるようですね…少々お待ちください。

 

右大弁さん、えらいすんませんけど、ちょっと帝に呼ばれましたよって、失礼いたします。テレビの前の皆さんも、えらい失礼いたします。本日はどうも、おめでたい事でございます。

 

はい、こちらこそありがとうございました。どうぞ、行ってらっしゃいませ。…え~、左大臣、帝からのお召しということです。以上、左大臣のインタビューでした。靫負命婦さん、いったんお返しします。

 

はい、ありがとうございました。え~、宴の方は現在、和やかに進行中、と言ったところでしょうか。皆さん、華やかにくつろいでおられる様子が伺えます。左大臣、帝からのお召しということでしたが、わたくしが思いますに、おそらく左大臣は先ほど務めた引き入れの大臣に対する、なにか褒美を賜るのではないかと、そのように思っております。