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食洗機が届くまで③

③型番を問い合わせる

 

わが家の水栓に合う分岐水栓はあるのか?!私は取り付かれたようにパソコンに向かって検索しまくった。結果、わが家の水栓は「デッキタイプの湯水混合栓」というものらしい。

さらに「デッキタイプ 湯水混合栓 食洗機」で検索をかける。このタイプの水栓に、分岐水栓は付くのか?!つくのかっ?!

果たして、一件のブログがヒットした。わが家と全く同じ水栓が画像に掲載されていて、食洗機を自分で設置した体験談が書いてあった。おおお!付くのか~!!

私は大いに安堵した。ブログの著者が分岐水栓のメーカーに問い合わせて分かった型番は、CB-E7というものらしい。ネット最安値は4000円ほど。ふむ、これを取り寄せればいいわけか。とはいえ、いくら写真で同じ水栓に見えても、実は同じではないかもしれないので、やはりここは、メーカーに問い合わせるのがよいだろうと私は思った。

そこでブログに紹介されていた、分岐水栓のメーカー「ナニワ製作所」のサイトに行く
http://www.naniwa-ss.co.jp/support/index.html

ちなみにこの問い合わせ先は、パナソニックの食洗機パンフレットにも掲載されている。このサイトに水栓の型番を入れるか、水栓の画像を撮影して送信すれば良いらしい。型番なんか分からないから、写メだ。よし、さっそく撮ろう。

いそいそとスマホを持って台所に行く。が、そこで私は悟った。このままではとても人様に画像を送りつけられるような状態の水栓ではないということを。まずは、水栓周りを画像に耐えうるほどにはきれいにせねば!!

私は思いがけず水回りの掃除に精を出した。磨け、磨くんだ~!!クロス用意~!クレンザー用意~!!…数分後、私は普段のツケが大きすぎたことも悟った。急場しのぎでは、そこそこにしかならないのである。うう、ここは妥協しよう。

さあ次は、吐水口に取り付けている浄水器を外さねばならない。蛇口の先は分岐水栓とは関係ないかもしれないけれど、やはり水栓の素の姿をお見せせねばなるまい。確か、くるくるっと浄水器の本体を回せば…回せば…回…らない~!!!

そう、この浄水器は取り付けてから長い。しかも取り付けた翌年位には、マンションの全体の水道の元栓に浄水器が付いたので、この浄水器の浄水機能はとっくに役目を終えており、あとはただひたすら「蛇口シャワーヘッド」として使われていたのである。本当につけっぱなしだったためにねじが固着して、まったく回らくなっている。まずい。これが外れなくては先に進めない。

ひたすら浄水器と格闘すること三十分。やっとのことで浄水器を外し、写真を撮る。浄水器を外すため、手に力をいれ続けたせいで、いざ写真を撮ろうとすると手が震える。手振れするので何度も何度も撮り直すことになった。そしてやっとの思いで撮ったのがこの一枚。

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この一枚の写真のために、掃除と浄水器外しで40分…。なんという迂遠な話であろう。しかも手振れとの格闘までついてこようとは。

そうして撮ったこの写真を、ナニワ製作所に無事に送付。土曜日の事であったから、返事は月曜日だろうとおもっていたら、翌日には返事が来た。休みなのに凄いな!と思いつつ「CB-7」という答えを予想してメールを開く。 …が、そこには何と

「申し訳ありませんが、外観では判断出来かねます。ハンドルを外した状態での写真を送って頂けませんでしょうか」

と、書いてあったのである。え、ええ~っ!!は、ハンドル?!どうやって外すのよ?!というか、ハンドルって何?!私はまたもパソコンに取り付き、検索を始めた。ハンドルというのは、蛇口をひねる時に握る場所のことらしい。で、それを外せ、と。どうやって?何々、元栓を締め、ハンドル上部のねじを外せばスポッとぬける、とな?!

元栓ってどこよ?!私は夫に聞いた。すると夫が「ハンドル外した写真撮ればいいの?やってあげるよ」と言ってくれたのでひとまず安心する。まあこれで、「CB-E7」の答えが引き出せるであろう。

「…ちょっと。外れないけど?これどうすればいいの?」

夫が困惑した声でそう言った。え?!外れない?なぜ?「スポッ」と取れるはずでは???

じゃあやってみて、と言われて、分岐水栓を付ける予定の、水が出てくる方のハンドルを引き上げるもビクともしない。これ以上やったら壊れるんじゃないかと思う位だ。いや、そんなはずは…。

私は猛ダッシュでPCに飛びつき「水栓 ハンドル 外れない」で検索した。お湯をかけるといいらしい!!

ああ、ネット様様だな、と思いつつ湯を沸かしてハンドルにかける。夫からは「あんまり熱いと触れない」とクレームが来たが、手ぬるい事をして目的を達せられなければ意味がないではないか。構わず熱湯をかけ、触れる位まで冷めてから、いざ引き抜いてみた。

…が、ダメだった。全くもって、ビクともしない。これが外れなければ型番も分からないし、分岐水栓もつけられない。分岐水栓がつけられないということはつまり、食洗機が設置できないということではないか!!なんと、こんなところに食洗機の設置を阻む伏兵がいたとは…!!なんなのだ、このハンドルというやつは?!ああ、食洗機設置の道は、なんと遠い事よ…。

私は暗澹たる気持ちで、半ばやけになって「じゃあさ、もう片方の、お湯の方はどうだろうね?」と言ってみた。夫は同じことなんじゃない?と言う。でもそれならなおのこと、試してみたい。

私はお湯の方のハンドルのねじを外し、力を込めて上に引き抜いた。するとそれは、全く何の抵抗もなく、ネットにあったように「スポッ」と抜けた。まさに「拍子抜け」。なんなのだ、このハンドルというやつは?!

何だか分からないが、とにかく、左右で形状が違うことはないだろうということで、めでたくハンドルを外した状態の画像をメールした。水の方のハンドルは、工事業者の人が来た時に、専用の工具か何かで外してくれることを期待しよう。

IMG_3458-1そうして翌日、めでたく「適合する型番はCB-E7です」という回答を得た。ああ、食洗機設置の道は、遠い…。もうここまでで、私は結構ぐったりしていたのだったが、とりあえずは食洗機の設置は可能なのだと言うことが分かって、ホッとしたのだった。